米リーマン破綻:国内行の債権額3200億円、4割損失も
金融庁は17日の政府の経済財政諮問会議で、国内主要銀行9グループの米リーマン・ブラザーズ向け債権額(16日現在)の集計を報告した。総額は約3200億円で、うち担保などで保全されておらず、損失化する可能性のある部分は4割超の約1400億円にのぼった。
債権額が最大だったのは、三井住友フィナンシャル・グループ(FG)で1034億円。あおぞら銀行の693億円、みずほFGの400億円と続いている。また、新生銀行の債権額は380億円で、全額が担保で保全されていない。一方、地域銀行は30行がリーマン向け債権額を公表し、総額は計610億円だった。
米リーマン破綻:信金中金が業績予想を下方修正 9月中間
信金中央金庫は17日、08年9月中間決算(連結)の最終(当期)利益予想を下方修正し、従来見込みから47%減の100億円にとどまる見通しだと発表した。破綻(はたん)した米リーマン・ブラザーズ向けの融資130億円とリーマンが発行した債券108億円を保有しているが、回収不能の恐れが生じたため。
米リーマン日本法人:落札した国債発行できず 代金払えず
民事再生法の適用を申請した米リーマン・ブラザーズの破綻(はたん)日本法人が落札した国債と政府短期証券(FB)が、代金未払いで発行できなくなった。期日の16日までに代金計1287億円が払い込まれなかった。米金融危機が、日本政府の資金調達にも影響を及ぼす異例の事態になった。
発行できなかったのは8月28日入札の2年債817億円と、9月10日入札のFB470億円。
リーマンの日本法人は、9月上旬入札の5年債、10年債についても、一部を落札しているが、民事再生法の申請で法的整理に入っていることから、代金が支払われない可能性が高く、国債の未発行額は今回の2年債やFBと合わせて3000億円近くに達する見通し。ただ、財務省は「国債発行計画を変更するほどの影響はない」としている。